【プレイハック】時が解決すると楽観視していた
「時が解決すると楽観視していた」
『しんがり 山一證券 最後の12人』からの投資やビジネスをするにあたり、必ず知っておきたい教訓になります。もしそんな教訓に興味がございましたら、読んで皆さんの中の教訓になれば幸いです。
個人で株式やFXなどに投資している人の傾向として、
「損失が発生しても時間の経過と共に持ち直すはず」
という楽観的な思考に陥ることがあります。
しかし、これはギャンブルで一回負けて「次こそは勝つ」とのめり込んでいく心理となんら変わらず、「損失が発生した場合、何パーセントまで下落したら損切をする」と決めなければなりません。
金融機関のトレーダーなどではロスストップという、
損失が一定規模以上になると自動的に取引が解消されるようになっているようです。
今回紹介する「しんがり 山一證券 最後の12人」は、
1997年に自主廃業した山一證券で最後まで清算業務を行った12人の物語です。
冒頭の「時が解決すると楽観視していた」は本文にて何度も登場します。
山一證券の自主廃業の原因の根源は全てはこの考え方からでした。
問題が発生した際に、「時が解決する」のを待つのではなく、すぐに報告を行っていれば、山一證券は現在も営業を続けていられたかもしれません。
私も株の取り引きをやっているのですが、購入した株が下がり続け、それを売ることが出来ずに結果的に大損したことがあります。
しかし、本書を読んだ今は、なぜ自分の投資が失敗したか理由がはっきりと理解しております。
また、これは仕事にも言える話しだと私は考えています。
ビジネスを行う以上、想定外のことは必ず発生します。
そんな想定外のことが大事になる前に予防するのが『すぐに報告すること』です。
ただ、これは報告をしてもしっかりと受け入れてくれる上司が存在することが前提になるので、誰かの上に立つ方は「悪い報告は喜んで受ける」というスタンスでいるのがいい組織かもしれませんね。
☆プチ豆知識☆
『本書のタイトルの「しんがり」とは?』
殿(しんがり)とも書き、後退する軍隊の中で、味方を撤退させながら最後列で敵と戦う部隊を指します。
世界で最も有名な「しんがり」は、ナポレオンに仕えたミシェル・ネイ将軍です。
ロシアとの戦いに敗れ、ミハイル・クトゥーゾフとも戦いながら、最後列で勇敢に敵と対峙する姿はなぜかフランスで美化されています。
後に、ナポレオンに『全く何と言う男だ!フランス軍には勇者が揃っているが、ミシェル・ネイこそ真に勇者の中の勇者だ!』とも評されています。
この言葉からの教訓は「最後まであきらめない」ことだと思います。
最後まで読んでください、ありがとうございました(^^)
それでは、またね(^^♪