日本の敵はオーストラリアでもブラジルでもなく、日本代表自身だった

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 金子 達仁 (著)、戸塚 啓 (著)、木崎 伸也 (著) 「敗因と

ジーコ・ジャパンがドイツ・ワールドカップで1勝もあげられずに予選リーグで敗退した事実をもとにした本になります。

当時は敗因として

  • 度重なるチャンスでも点が取れないFWの決定力不足
  • 最終ラインを引き下げすぎた
  • 日本のセンターバックに高さが足りなかったから負けた

など色々なことが語られていました。

今回紹介する『敗因と』では、当時の関係者によって詳細が語られています。

 

では本当の原因はなんだったのか

ジーコ監督の采配を含め、大きな問題があったことが明らかにされていますが、選手間のコミュニケーションを含めて「最大の敵は日本代表自身であった」と語られています。

サッカーというチームスポーツにおいて最も大切なコミュニケーションが問題であったことからも、チームとして状況は最悪であったとも言えるでしょう。

 コミュニケーションは一人で行うものではないため、もし一人一人が謙虚に自分の失敗を認め、本戦に望んでいたら結果はどうなったのか?

今では誰も知る術はありません。

 

身の周りの例で考えてみる

うまくいかないことがあると人のせいにしてしまいがちですが、これをやっていると失敗から何も学ぶことが出来ません。

ビジネスも複数人で成り立つ一種のチームスポーツと言えます。

コミュニケーションなくして、ビジネスは成立しません。

今の世の中にある企業でも、自分が失敗したことを認めない文化がある企業の話しを伺うことがあります。

しかし、仮に「私は失敗をしていない」と行動しているとどうなるのか?

問題が表面化しないのです。

当然のことながら、問題は解決しないまま闇に葬られます。

そして、その問題が蓄積していき、表面化した頃には、水面下で限界まで積みあがった問題が、取り返しがつかないところまで崩れてしまいます。

 

そこから「私」が活かすには?

悪い状況ほど、早く報告をしなければなりません。

これをしていれば、水面下に積み重ねる必要がなくなるだけでなく、将来同じことが起きる発生を予防してくれます。

従って、問題が起こった際には決してそのままにせず、「なぜそれが起こったか」をきちんと分析し、その問題に対する再発防止策を講じることが必要になります。

 

ではどうやって?

では、どうやったら再発防止策が講じることが出来るのかということですが、それは「なぜを5回繰り返すこと」です。

かの有名な、トヨタ自動車の問題解決のための手法になります。

 

また、その際には問題の原因として「誰」を原因にするのは適切ではありません

もし「誰」が問題になっていた場合には、きっとその「誰」が原因を起こすに至った過程に着目しましょう。

もし人のせいにしてしまったら、組織としての再発防止策を講じることが出来ないので、結果的に問題の本質を解決できていないので、再発を防止できないためです。

 

まとめ

  • チームで働く以上、身の回りで発生した失敗を他人事と思わず、自分事として考える。
  • チームで動くからには悪いことほど早く報告をする。または、上席者であれば報告がしやすい環境を作る。
  • 失敗に対して「なぜ」を繰り返し、チームで共有する。
  • 失敗の原因は個人のせいにしない。 

 

さいごに

もし「日本のセンターバックに高さが足りなかったから負けた」と言い訳するくらいなら、「じゃあ、闘莉王を選べばよかった」と言われてしまいますよね。

今回の件で、言い訳をしていては問題は解決されないという気づきをえることが出来ました!